田舎でガチャガチャを回した結果

 

最近のガチャガチャはすごい。

大人をターゲットにしているのがよく分かる。

 

1年前の夏に回したクリームソーダのガチャガチャ。

地元のホームセンターの出入り口で見かけた。

ちなみに私の地元は田舎だ。

顔が広い人が出かけると必ず知り合いに会う。

私は顔が広くないので全く心配いらないが。

そんな田舎だから流行りのガチャガチャなんて入荷されない。

鬼滅の刃とかアンパンマンとか子供向けが並ぶ。

だからこのクリームソーダには心躍った。

 

絶対にメロンが良かった。その次ブルーハワイ。

祈るように回した。

結果は

 

エメラルドブルーのクリームソーダだった。

 

ん❓お前は誰だい❓

 

メロンでもブルーハワイでもソーダでもない色。

エメラルドブルーって何色やねんって人に貼り付けて置く。

 

メロンでもブルーハワイでもソーダでもない色。

おそらく私は念願のメロンを引き当てたのだろうが、開けた瞬間正直ガッカリした。

「やったー!メロンだー!」と素直に喜びたかった。

「お前は本当にメロンか❓本当なのか❓実はブルーハワイじゃないのか❓」と刑事ばりに取調べを行う羽目になった。もちろん答えはない。

 

やはり田舎に入ってくるガチャガチャは子供騙しだ。

 

二度とあのホームセンターのガチャガチャは回さない。と心に決めていたが、1年たってあのホームセンターは閉店し今はスーパーが建っている。

強制的にあのホームセンターで二度とガチャガチャが回せないとなるとセンチメンタルな気分になる。

 

ちなみにこの時引いたクリームソーダは机の上に飾っている。

まさかのお気に入りだ。

 

 

いまだに本当にメロンか疑っている。

 

 

大人のメロンソーダとな

 

大阪で大人のメロンソーダとなるのものを見つけた。

色は予想と外れた。

 

大人限定のメロンソーダ

文字面だけ見ればワクワクするが実際はアルコールが入っているだけ。

もっと特別感が欲しいと思ってしまうのは、もうアルコールに慣れてしまったせいだろう。

大人になるって切ない。

 

ところで恋愛酒場ってなんだ。

恋愛相談にでも乗ってくれるのかと思えば普通の居酒屋だった。

 

客の9割は女性だった。

1組のカップルが入店したが男の方はとても気まずそうな顔をしていた。

私だって男しかいない店に放り込まれたら気まずい顔をしてしまうだろう。

 

私は独身だが一緒に行った友達は結婚している。

しかも初彼と結婚している。

初めて付き合った人と結婚できる人なんてこの世に存在するのだと心底驚いた。

私にはもう絶対体験できないこと。とても羨ましい。

 

そんな彼女が店内にある恋みくじにとてもウキウキしていた。

一体何を占うのだろうか。

結局恋みくじを引くにはお店のインスタをメンション投稿して店員さんに見せて専用コインを貰うという訳のわからない果てしないことが書かれてあった。

アラサー2人は見事撃沈して恋みくじは引けなった。草。

 

引いたら何が書かれてあったのだろう。

結婚している友達は待人来たると書かれていたらどう受け止めていたのだろうか。

 

大変楽しい店だったがクリームソーダはピンク色が良かったな。としみじみ思う。

 

女は幾つになっても、恋愛という言葉にときめくのだろう。

 

レトロ喫茶店に避難して人間観察した話。


8月。夏。当たり前だけど暑い。

 

午前中に病院を終わらせて午後の予定はガラ空きというごく普通の休日。

 

病院から駅まで徒歩5分。

更に最寄り駅から自宅まで15分歩かなければいけない。

 

とにかく暑すぎる。

去年もこんなに暑かったか。絶対去年よりも暑い

・・・と毎年思う。

 

辛抱ならん!と思い喫茶店に飛び込んだ。

 

普段なら行った事のないお店に入るのはとても苦手でチェーンの喫茶店にしか入らないけど

自営業のレトロな喫茶店に避難した。

これは暑さのせい。

いや、今思えば暑さのおかげかもしれない。

 

自動ドアをくぐると常連らしきおじいちゃん3名。

3名の団体おじいちゃんではなく

ソロおじいちゃんが3組だ。

みなホットケーキを食べている。かわいい。

 

0,01秒で初手人間観察を終え、

「お好きな席どうぞ」と声をかけられた。

 

どうやら夫婦で営業しているらしい。

どちらも60代くらいで奥さんがウエイトレス。旦那さんがキッチンだった。

 

私は端っこの席を確保し、カフェオレと悩んだが、クリームソーダを頼んだ。

 

レトロ喫茶には必ずと言って良いほど置いている新聞に歓喜した。

私は新聞が大好きだ。

新聞を手に取り机に広げて読んだ。

これで私もお店の雰囲気に溶け込めただろうと謎の安心感を得ていたが、実際は浮きまくりだっただろう。

推定平均年齢65歳の中にアラサー女子が一人なのだ。

 

クリームソーダはすぐに運ばれてきた。

なんとここのクリームソーダは青色だった。

クリームソーダは統一されて緑色だとばかり思い込んでいたので度肝を抜かれた。

 

火照った体にアイスが染みる。美味しい。

新聞の続きでも読むとしよう。

 

KDDIの通信障害で1人に200円返金する記事を読んでいた。

私もau回線なので対象らしい。

申請が必要かと思いきや利用料金から引かれるらしい。有難い。

新聞の情報をインプットしていると自動ドアが開き

50代くらいの賑やかそうな夫婦が入店した。

 

その後すぐ強面お兄さんが1人入店。

入店と同時に「カフェオレ」と注文していた。どうやら常連らしい。

 

新聞記事に戻る。

人はなぜ国を守るのかと国のトップ達に問いかけていた。

「命を守るため」「自由を守るため」

肝心の岸田さんはなんと答えていたのか、そもそも載っていたのか記憶が不明だ。

 

「おー!もう着いとったんかぁ!」

急に大声で話し声が飛び交い、びっくりした。

 

先ほどのカフェオレ強面お兄さんのお連れさんだった。

強面お兄さんのお連れさんもやはり強面だ。

「ご注文は❓」と奥さんが注文を取りに来た。

私の予想はアイスコーヒーだ。

 

「カフェオレで!」

外れた。星占いで9位だったくらいのガッカリ具合。

 

更にもう一人入店した。

またしても強面お兄さんだ。

 

「久しぶりやのう。あ、カフェオレで。」

私に注文予想させない速さだった。

そしてまたお連れさん。

この時間差入店はなんだ。一体後何人合流するのだろう。

そして皆カフェオレ。ここはカフェオレが1番美味しいのか❓

私もカフェオレを頼めば良かったと少し後悔した。

 

剛力彩芽ってあの社長さんと破局したのかい。」

50代賑やか夫婦の会話が聞こえてきた。

いつの話をしているのだと思ってた。

 

「そうやでぇ。あの前・・なんとか」

「前・・前澤さんか」

「いや違う。前・・前田・・なんやったかな・・」

 

事件は完全に迷宮入りした。

 

前澤で合ってるよ!とスーパー人見知りな私が初めて人に喋りかけたいと思わされるほどむずむずする会話だった。

剛力彩芽はフルネームなことにジワった。

 

剛力彩芽はねぇ、お金持ちとしか付き合わんのよ。」

いや知り合いか。親戚のおばちゃんか。

 

ふと厨房の方を見るとこのお店の奥さんが宇治抹茶のかき氷を食べていた。

自由だな。

余談だが私のおばあちゃんもかき氷が大好きだ。

くら寿司で最後のデザートにかき氷を頼んでいたが

思いの外大きいかき氷がきてフードファイターみたくなっていて笑った。

 

宇治抹茶のかき氷はキッチンの奥にいる旦那さんと分け合っていた。

素直に素敵だと思った。

私は食べ物への執着が人一倍強く、人と食べ物を分け合う事が苦手だからだ。

特に好きな物だと絶対に人と分けたくない。食べ物の恨みは恐ろしいのだ。

この奥さんがどれくらい宇治抹茶のかき氷が好物か分からないが。

もしかして旦那さんが奥さんの好物だと知っていて頼んでもないのに作ったのか。

素敵だ。妄想が止まらない。

 

「お会計で!」

気づけばカフェオレ強面お兄さんグループがお会計をしていた。

あと何人合流するのかと思っていたが3人でストップだった。

 

茶店に入店した際、クーラーが効いていないと思っていたが効いていなくてよかった。

おかげで長く滞在できた。

私もそろそろ帰ろう。クリームソーダはとっくに飲み終わっていた。

 

お尻が痛い。椅子はレトロ喫茶らしく硬い椅子だった。

 

ドーナツ型クッションを持ってきている30代くらいのお兄さんがいて痔主なのかなと内心馬鹿にしていたが大正解だと思う。

私には持ち込む勇気はないが。

 

 

次入る店のクリームソーダは何色だろう。

新しい楽しみができた。